Friday, July 29, 2011

移籍マーケットランキング

「テレグラフ」紙のトム・ギッブス記者が、一風変わった移籍市場ランキングを作成。今季の移籍マーケットで、各クラブはいかにうまく立ち回っているのか。


++(以下、要訳)++

いま現在のプレミアリーグの順位表はアルファベット順だ。だったら、ノーリッジはスパーズよりも良いチームなのか?QPRのキーロン・ダイアーはプレミアにふさわしいのか、理学療法のためにマッサージ台に乗っているのがお似合いなのか?ジェルビーニョは、ヴェンゲルが見出した原石なのか、それともケガをした後のエドゥアルド・シルバのクローンなのか?

こうした質問に答えるのは簡単だ(念のために言うと、答えは、ノー、後者、後者だ)が、今日のところはリーグ順位をここまでの選手獲得から考えたい。

僕の考えた誇り高いほどに主観的で、特許的にもアンフェア極まりない採点方法で各クラブを評価して、ゼロばかりで淋しいリーグの順位表に彩りを添えようという試みだ。

基準は以下の通り:

3ポイント:素晴らしい。金額に見合う価値がある。
1ポイント:悪くない。まだ証明できていないが、メンバーに加える価値はある。
0ポイント:ダメ。キーロン・ダイアー。


これで順位表を見てみると、「トップ6」に来るのはサンダーランド(16)、ウルヴズ(7)、ニューカッスル(6)、マンU(5)、フルハム(5)、シティ(5)となり、中盤選手を漁るリヴァプール(4)は7位。逆にブラックバーン、ストーク、エヴァートンが0ポイントに。

で、サンダーランドはどうして16ポイントでトップなのか。

各3ポイント
コナー・ウィッカム(イプスウィッチ/800万ポンド):イプスウィッチでの活躍からも本物の香り
ジョン・オシェイ (マンU/400万ポンド):経験がある。良いところが無ければ10年もマンチェスター・ユナイテッドでプレーできない
ウェス・ブラウン(マンU/400万ポンド):フィットさえすれば、向こう何年間か、素晴らしいセンターバックになる
キーラン・ウェストウッド(コヴェントリー/フリー):クレイグ・ゴードンを脅かす素晴らしいキーパー
各1ポイント
クレイグ・ガードナー(バーミンガム/600万ポンド):高かったが中盤の強化には貢献する
セブ・ラーション(バーミンガム/フリー):いかにもサンダーランドがサインしそうな選手。信頼感と闘争心があってスウェーデン人
アーメド・エルモハマディ(ENPPI/200万ポンド):ローンで十分に価値を証明した
デイビッド・ヴォーガン(ブラックプール/フリー):チャーリー・アダムの陰に隠れてたが、いぶし銀の働きをする

ジョーダン・ヘンダーソンをリヴァプールに売却し、資金面での余裕があったことからここまで2,400万ポンドを投じて補強している。これが全クラブ分、延々と続くのだけど、ここでは面白そうなところをあと数クラブほど。

まずマンチェスター・ユナイテッド

3ポイント
アシュリー・ヤング(アストン・ヴィラ/1,700万ポンド):才能があり、より高いステージが相応しいことを代表で証明済み。オールド・トラフォードで輝く存在

各1ポイント
ダヴィド・デ・ヘア(アトレティコ・マドリー/1,890万ポンド):値段からはギャンブルと見るべきだが、アトレティコでは際立っていた。彼がシュマイケルかタイービかは時が経てば分かる
フィル・ジョーンズ(ブラックバーン/1,650万ポンド):驚くほどの高価格だが、クリス・スモーリングと長くコンビを組むことになれば納得

ブラウン、オシェイという信頼できる駒を失ったことを公開する可能性はある。スコールズは大事な試合には出ていなかったが、フォン・デル・サールの穴は大きい。スナイデルが獲れるなら、かなり理想的な補強。

マンチェスター・シティ

3ポイント
ステファン・サビッチ(パルチザン・ベオグラード/600万ポンド):ジェローム・ボアテングの代役として悪くない

各1ポイント
ガエル・クリシー(アーセナル/700万ポンド):アーセナルの脆いディフェンスで、過去の栄光でポジションを張っていたが、シティで輝きを取り戻すかもしれない。ただ、700万ポンドは高い
セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリー/3,500万ポンド):新聞では新しいテヴェスだが、実際はより高価なもうひとりのロビーニョ、ジェコ、ジョー。適応に失敗すれば後者

リバプール

3ポイント
スチュワート・ダウニング(アストン・ヴィラ/2,000万ポンド):高い値段を払ったが、ダウニングは安定して高いパフォーマンスを発揮しているし、アンディ・キャロルと合うはず

1ポイント
チャーリー・アダム(ブラックプール/700万ポンド):輝きが昨季だけならば700万ポンドは高い。過去のキャリアを見るに、線香花火である可能性もある

0ポイント
ジョーダン・ヘンダーソン(サンダーランド/2,000万ポンド):サンダーランドでさえ目立っていたわけでなく、U-21代表でも期待を裏切ったことを考えると、考えられない値段。ダルグリッシュの信念が正しいことを証明するには、かなりの改善が必要

冷遇されたポール・コンチェンスキーは去ったが、ダルグリッシュが0-10-0のフォーメーションを考えているのでなければ、多くの中盤の選手が放出されるはず。

++++

という感じで、全チームの補強状況を採点。いわゆるメガクラブの場合、8月末の締切直前にバタバタと決まる感じなので、この順位も最終的には大きく変わるはず。でも、ひとまず表にしてみたところに面白さがあるのかも。上で紹介したクラブ以外や、今の順位表については、原文(Premier League transfer table - who is winning the window?)を。

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