いよいよ最終節を迎えるプレミアリーグ。
今季は、優勝クラブもチャンピオンズリーグ出場クラブも降格クラブもまだ確定し切っていない状態で最終節を迎えていて、全試合同時刻キックオフとなるこの日は様々なドラマが垣間見えそう。
メディアにも見所を紹介する記事が数多く出ていたので、今回は「ガーディアン」紙のものを選択。
(※写真は1995年、最終節のアンフィールドで優勝を決めた、当時ブラックバーンのアラン・シアラー)
++(以下、要訳)++
プレミアリーグ最終節となる日曜日、10試合が行われ、10の話題がある。タイトル、得点王、別れ…。多くのことが起きる日曜日となりそうだ。
1. タイトル争い
日曜に大半の注目を集めるのは、スタジアム・オブ・ライトとエティハド・スタジアムでの出来事であることは間違いない。マンチェスター・シティがQPRに勝てば1968年以来初のリーグ優勝だが、たとえどんな小さな躓きでも、それはユナイテッドに土壇場で隣人を逆転させてしまうかもしれない。ユナイテッドは、期待よりもむしろ希望を抱いてサンダーランドへ遠征するだろう。
2. 3位争い
確実に来季のチャンピオンズリーグに出場できる3位の座へのポールポジションはアーセナルだ。ウェスト・ブロミッジ・アルビオンに勝てば、3位は彼らのものだ。フラムとホームで対戦するトッテナム・ホットスパーとエヴァートンとアウェーで対戦するニューカッスル・ユナイテッドは必ず勝つ必要があり(※得失点差如何では、アーセナル敗戦、スパーズ引き分けでもスパーズが3位の可能性はある)、その上でアーセナルがホーソンズで誤射することを祈らなければならない。現在のところ、3チームとも3位、4位、5位全ての可能性があり、4位でもチェルシーが今季のチャンピオンズリーグで優勝しなければ、来季の出場権は得られる。
3. マージーサイドの盟主
エヴァートンは、2004-05シーズン以来スタンリー・パークの向こうにいる隣人より 上の順位でシーズンを終えていないが、今季は最終節でリバプールと同じ、もしくはそれ以上の結果が出せれば実現できる。デイビッド・モイーズのチームは、チャンピオンズリーグ圏内入りを狙うニューカッスルを迎え、レッズは困難なスウォンジー・シティへの旅となる。
4. 残留を巡る戦い
あと1つとなった降格枠を埋めるのは、ボルトン・ワンダラーズかQPR(数字の上ではアストン・ヴィラがノリッジ・シティに大惨敗を喫すれば可能性はある)。ワンダラーズにとっての任務はシンプルだ。ストーク・シティ相手に勝たねばならない。レンジャーズはマンチェスター・シティの祝宴を台無しにしたいところだが、現実的にはポッターズの助けに依存するだろう。
5. 昇格組の最高位
昇格3クラブのうち、2クラブにとっては素晴らしいシーズンになった。昨シーズンチャンピオンシップで良い結果を残したスウォンジーとノリッジはともに44ポイントを獲得して中位で肩を並べ、残留争いとは無縁の状態だ。スワンズが得失点差で上回っているため、リバプールに勝てば新入り組トップの座を確実なものにできるだろう。
6. 別れ その1
イングランド代表監督に就任することになり、クラブでの最後の試合を率いるロイ・ホジソンは、アルビオンを良い思い出と共に去る。彼のウェスト・ミッドランドでの在任期間は紛れもない成功であり、後任には難しいレベルのスタンダードにクラブを押し上げた。
7. 別れ その2
日曜日には他にも多くのカーテンが下りるのを目にすることになるだろう。ディディエ・ドログバは、ブラックバーン戦で最後のチェルシーのユニフォーム姿となる可能性があり、ロベルト・ディ・マテオがリーグ戦の指揮でベンチにいる姿も最後かもしれない。まったく愛されなかったローヴァーズのスティーブ・キーンもお別れの可能性がある。
8. 果たしてコナーは勝てるのか
ミック・マッカーシーからチームを引き継いで以来、テリー・コナーはウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズの監督として惨めな時期を送ってきた。12試合で8敗4分け、勝利無し、1降格。コナーには多くの友人がいるだろうが、残留安泰となったウィガン相手に3ポイントを得たとしても、彼を妬むような者は誰もいないだろう。
9. ゴールデンブーツ
ウェイン・ルーニーがサンダーランド相手に4ゴールを決めない限りロビン・ファン・ペルシのリーグ得点王は確実だが、このアーセナルのストライカーはウェストブロムで歴史を作ることができる。ここまでの得点数は30、試合数が38となってからのプレミアリーグの記録を持つのは、31得点で並ぶクリスティアーノ・ロナウド(2007-08)とアラン・シアラー(1995-96)の2人だ。
10. プレミアリーグのゴール数
最終節に臨む20チーム全てが、最後の1つの記録に貢献することができる。この10試合で30ゴール以上が生まれれば、最も得点が生まれたシーズンとなる。昨シーズン更新された記録は1,063で、今季ここまでの総得点数は1,034。
++++
昨シーズンの最終節はスパーズ対バーミンガムを観ていて、残留が懸かってたバーミンガムは必死だった。実際ゴールも決められたけど、試合中も分単位で順位が変わって、ウォルヴズのドローでワリを食った状態になってたのが彼らだった。最後はパヴリュチェンコが決めて、降格は確定な感じになったけど、やっぱ切ないわな、降格は。
今季はスパーズも3位入りの可能性があって、それが実現できればアーセナルよりも上に行けるし、他所の試合も何となく気になりながら、スパーズの勝ちを祈るんだろうな、と。
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