++(以下、要訳)++
「サン」紙は、一面を大きく「Arryvederci(アリベデルチ:イタリア語で『さようなら』)」で飾ったのをはじめ、イギリスとイタリアのメディアの多くがこの件を一面もしくは最終面で大きく扱っている。
アリベデルチ/さよなら(サン)
4年間の間に計2,400万ポンドのサラリーを支払って、ファビオ・カペッロは言葉を学んで帰ったと思うだろう。しかし、彼にはそれすらできなかった。南アフリカのベンチに座って、品の無い言葉を選手たちに向けて叫ぶことはできたとしてもだ。彼が脱線しているという明らかなサインが出ていた。彼は眼鏡の奥から選手たちを見つめながら、何をすべきなのか分からず、近眼のマグーのように世界を見渡していたのだ。
さよなら、ファビオ(ガーディアン)
ファビオ・カペッロは英語を勉強する気などなく、イングランドにもさして興味はなかった。彼に支払われた年間600万ポンドのサラリーも、自分がそのメジャー大会での復権のために雇われた競技の母国の文化に興味を持たせるには十分ではなかった。
イングランドの期待(タイムズ)
ハリー・レドナップは前日は自分が牢獄行きになるかを懸念しながら目覚めただろうが、今度は自分がイングランド代表監督になるかと思案しながら眠りに就いたはずだ。フットボールという云々よりは、驚きでしかない。フットボールというのは、ピッチ上でボールが動いている時がいつもそうであるように、ピッチの外も奇妙に予測不可能になった。
苦き終焉(デイリーメール)
一体どうしてレドナップがこのカオスを歓迎するというのか?ここ最近の彼の状況を考えて、一体どうして彼がFAを適切な雇用者と考えるだろうか?レドナップは5年にわたる調査を耐え抜き、脱税に関する極めてプライベートな裁判を終えたところだ。全ての疑念が晴れて無罪放免となり、サザーク刑事裁判所の階段に立って、トッテナム・ホットスパーの重役に惜しみない感謝の意を評したばかりなのだ。
・・・一方のイタリアでは。
さよなら、イングランド(レバッブリカ)
イングランド人はもはや彼に我慢できなくなり、彼はイングランド人に我慢がならなくなった。とうとう上手く行くことの無かったこの婚姻関係の終焉には政治的に正しい理屈が必要で、テリーの一件は渡りに船だった。
カペッロ、衝撃の辞任(ガゼッタ・デロ・スポルト)
戦術家カペッロはFAに裏切られたと感じた。彼は2007年から4年間監督の座におり、ユーロ2012の4カ月前に辞任することになった。それでも新たな職を見つけるのに苦労をすることはないだろう。
驚きの冷遇(レパッブリカ)
フットボールを発明した国は(エリザベス女王が若き女性だった頃以降ワールドカップを勝ち取っていないが)、成功を収めて歴史を書き替える方法を知っているのなら、このイタリア人監督を支援していたはずだ。しかし、彼の選択はほぼ悲劇に等しく、そこにあったのは身の毛のよだつ南アフリカワールドカップでの記憶、そして同じ憂鬱なパフォーマンスユーロで繰り返されるという恐怖感だった。彼らは、手遅れになる前に自分たちを障害物から解放する必要があったのだ。
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ま、いろいろ見ていると、カペッロ自身も辞める口実を探していた、FAもいい加減テリーの擁護が厳しくなってきたってとこも見え隠れしてて、イタリアの「コリエレ・デラ・セラ」紙が『秀逸なソープオペラ』と書いたのもあながち外れてないのかも、と思ってみたり。
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